現地人に嫌われる(現地人とうまく仕事ができない)日本人駐在員 (その2)

次に、②何も教えない人です。

ここでの注目してもらいたいのは、『自分では教えているつもり』の日本人駐在員がたくさんいると言う事実です。色々なタイプの日本人駐在員がありますが、まずは、日本で学んできた帳票や書式の型にはめようとする人がたくさんいます。「そんな事当然じゃないか」、「日本で習ったことを、そうやって教えているんだ」、「だから、教えているんだ」と反論される方が多いと思います。しかし、自分では教えているつもりでいても、実は、そのやり方は『全く教えていない』のと同じです。別の言い方をすれば、『学ぶことのできないやり方で教えようとしている』と言うことです。なぜかと言うと、日本人は日本語で教育されているため、形を気にしながら、形から多くのことを学び取ります。例えば、ある帳票の『マス』の順序や大きさを見るだけで、何が期待されているかを感知します。そして、学びます。しかし、例えば、スペイン語で教育されているスペイン人は、形を気にしないので、形で学ぶことは、その形で学ぶやり方を教えてもらわない限り学習できません。しかし、日本人駐在員が現地人に日本で学んできた帳票や書式を使わせる時、残念なことに、帳票や書式の『マス』の順序の意味とか、『マス』が大きいと言うことは、詳しい説明が求められている(予想されている)とか、『マス』が小さいのは、簡潔にまとめることが要求されているからとか、説明しません。もしかすると、説明できないと言った方が正解なのかもしれません。なぜなら、日本人なら教えられなくても、当たり前に理解できることだからです。従って、それらの点を教えられずに、帳票や書式を埋めさせられる現地人は、唯、この『マス』にはコレを書き、次の『マス』には、アレを書くとしか学習できません。そんな学習なので、何かを教えてもらっている(もらった)なんて現地人が感じるはずがありません。従って、帳票や書式の書き方を教える時に教えなければならないのは、日本で教えられなくても「理解できた」ことを教えてやるのが、現地人に「教える」ことになると言えます。つまり、彼らの知識、経験のないことです。帳票や書式の埋め方は、彼らにとって「教えてもらう」ことにはならないのです。専門知識を教えようとするのではなく、例に挙げた『マス』の大きさの意味に代表されるように、大きく言えば、働く各部門がもっとも大切としている考え方や『気遣い』を教えてあげることが、日本の良い所とスペイン(欧州)の良い所を融合させることになると言えます。そして、専門知識に関しては、学校でも、そして、職場でも、現地人も学んできているので、その分野で「教えてやろう」としても、逆に、現地人から甘く見られるか、現地人の自分の職を守る壁に阻まれて、現地人から見て何も教えてもらっていないことになります。経験から言うと、この点で、特に生産系の日本人駐在員は間違いを犯しています。とにかく、日本人駐在員は、もっと企業文化を中心に日本式の気遣いを教えることが、現地人の知らない、そして、知りたいことを教えることになると考えてほしいと思います。

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