(去年掲示忘れのBlog)現地人が駐在員に求める3つの姿勢 – 3.日本(親会社)に対して文句を言ってほしい。(現地を守ってほしい。)。

第三に、現地人が求めるものが、これ思いです。

この点については、説明の必要はないものかも知れません。分かっていても、この要望に応えるのは難しいと思われることでしょう。駐在員の方々は、日本の親会社から派遣されているので、日本の親会社を向くのは当然です。しかし、現地で一緒に仕事をして行く限り、現地人の代弁役になってもらいたいと言う現地人の願いはとても強いと言えます。先にも述べさせて頂いたように、現地人は、見ていないようで、良く駐在員の態度や顔色(表情)を注意して観察しています。そして、特に、駐在員の方々が、どのように日本(親会社)と関係を持たれているかを日常業務を通して注視しています。本当の関係を現地人との間で持ちたいと思われるのなら、この要望に対して姿勢で示してあげることです。例え、「文句」が通らなかったとしても、現地人が見ているのは姿勢です。従って、結果よりも、その姿勢を見せることが現地人を引き寄せる力になります。全員を引き寄せることはできなくとも、必ず共感を持ってくれる現地人はいるので、是非、姿勢を見せるようにしてください。現地人には絶対できないことなので、現地人は駐在員に期待をしています。

今まで数週間に渡って述べて来た「現地人が駐在員に求める3つの態度」の他に、駐在員が心掛けなければいけないことは、短い駐在期間でやり遂げられることは(失礼な言い方ですが、)「高が知れている」と言うことを、まず自覚することです。だからと言って、「何もしない」、「することを諦める」と言うことではありません。短い期間に成果を出すことを目指すのではなく、次の駐在員の方につなげる仕事を心掛けることをお勧めします。

具体的には、「やり方」を教えるのではなく、判断基準を教えるように努めると言うことです。各企業に企業文化があり、その企業文化が物事を決定する時の判断基準になるはずです。ですから、スペインの子会社の現地人にその企業文化、すなわち、判断基準を示し、教えて下さい。残念ながら、多くの日本人駐在員は、(忙しいこともあり、)日常業務の中で、「この帳票通りに埋めなさい」と指示するだけに止まって仕事をしてます。それは、「やり方(帳票、形式等)」を真似させることで、現地人が仕事を「理解したように思える」し、周り(日本)からも「管理しているようにも見える」ので安心できるからだと言えます。また、「やり方」を教えることが、「マネージメント」を教えることだと勘違いしているところもあるからとも言えます。更に、悪いことに、「やり方」を真似させるだけで、それなりの成果は得ることが出来ます。そのため、結果が短期間でも出ているように見えます。しかし、日本人には「絵を見る」ように分かり易いものでも、現地人(スペイン人)には分からないと言うことが全く理解されていないので、その「やり方(帳票、形式等)」はやらせている駐在員の方がいなくなると続かなくなるか、全く違った形で無駄な事務作業として残るだけです。そんな現場をいくつも見て来ています。本来ならば、帳票や形式こそ「やり方」なので、現地の環境に合わせて変化させ、出てきたものをその後日本流に料理する方が得策なのにも関わらず、それがなされていません。その理由は、駐在員が忙しすぎるからかも知れません。しっかり説明する時間が取れないからかも知れません。しかし、それでは、物事を決定する時の判断基準となる企業文化が現地人に全く落とし込まれていないだけでなく、任期限りの結果、成果しか残っていないと言わざるを得ません。それでは、現地の子会社は決して進歩はしません。進歩させるためには、駐在員の方々の仕事のやり方の見直し、方向転換が必要ではないかと現場を見て来て思っています。

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